「品詞問題」はラッキー問題♪

2010 年 8 月 1 日

TOEICのパート5(文法問題)では、様々なパターンの問題が出題されます。パート5では、「1問30秒」が限界ギリギリの解答時間になります。したがって、1問30秒の壁をクリアするためには、「何の文法が問われているのか?」を解答前に必ず確認しておきましょう。

さて、4つの選択肢に、「同じ単語が違う形で出題されている」という問題も見かけますね。パート5の40問の中で、「3~5問程度」は出題されるパターンです。「同じ単語が違う形で」ということは、「ほぼ100%、品詞問題だ!」と言えるでしょう。当然ですよね。同じ単語が出ているので、あとはその形(品詞)が問われているわけですから。

このような品詞問題は、むしろラッキー問題だと考えておきましょう。なぜなら、「どの品詞が入るのか?」さえ特定できれば良いわけですから、問題文の全部を読む必要がないのです。ポイントは、「カッコの前後を見る」ということです。品詞問題の多くは、カッコの前後に重大なヒントが隠されていることが多いんですね。

簡単な例を挙げると、「be ( ) ~ed」という問題があったとします。「受身形の真ん中にカッコがある」と考えてください。この場合、受身形の真ん中に来るのは「100%副詞」なんですね。また、カッコの後ろに名詞がある場合は、名詞を修飾できる「形容詞」が来る可能性が高いのです。さらに、カッコの前に動詞がある場合は、答えが「副詞」になる可能性も無視できません。

もう1つ、意外と日本人が知らない英語の文法についても紹介しておきましょう。「動詞を修飾できる品詞は?」の質問に対しては、多くの人が「副詞」と答えるでしょう。学校でも習いますしね。しかし、副詞が修飾できるのは動詞だけでなく、「形容詞」も修飾できるんですよ。たとえば、「驚くほど高い値段」を英訳すると、「surprisingly expensive price」ということになります。「expensive」という形容詞を、「surprisingly」という副詞が修飾しているのです。「副詞は形容詞も修飾できる」というのは、おそらく学校でも習うことだと思うのですが、意外と知られていない文法なのでご注意を。

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